2018埼高演 川越坂戸地区地区大会

批判ばかりなので、閲覧にはお気をつけください。

川越高校『公孫樹ノ下ニ』作:阿部哲也(顧問創作)
 4年前の『いてふノ精蠹』の続編です。
銀杏の精子を発見した平瀬作五郎が東大を退職し、彦根中学へ左遷され、
再び研究へと歩み出すおとを決意する物語でした。
 前編を見ていない人には、平瀬の心情が理解しづらかったのと、
平瀬の決意がそれほどドラマチックにならなかったのが台本の問題点だと思いました。
 もう一つは、比較的ノンフィクション的な装いの作品で、
教師と生徒としては出会っていない歴史上の人物を師弟関係として描くことに
疑問を感じました。なので、平瀬と南方熊楠が出会っていたのかどうかも気になりました。
 役者は相変わらずで、会話ができていませんでした。
だからセリフを食ってしまうのだと思います。
 セリフに関してはもう一つ。生徒たちの群衆の会話が私にはほとんど
聞き取れませんでした(方言もあったので)。
それがオープニングであったのは、つかみ3分の原則からすると失敗に感じました。
 学生で一人だけ靴下を履いていたのはどうしてなのでしょう。
裸足で地べたを歩くのは理解できるけど、靴下履いて地べたを歩くでしょうか。
あれは、靴下ではなく足袋だったのでしょうか?

川越西高校のビデオ上映がありました。

川越工業高校『近代怪異譚~日本地質学始め~』作:川越工業高校同好会(顧問創作)
 地質学者が山道に迷い、そこで出会った家族との邂逅。
家族は物の怪という設定だったと思います。(父は物の怪ではない)
 台本は、書き慣れていませんでした。地質学に関する説明的なモノローグが長すぎます。
なので、それが続きすぎて私は途中で気を失いました。
 長すぎるモノローグを間違えずに言うのが役者にとって精一杯でした。
だから、段落を区切ってわかりやすく話すとか、
感情を込めるとかというレベルにはなっていませんでした。
自信がないから声も小さくなるし。
全員1年生なのだから仕方ないですが。
 オープニングに工夫した(ダンスというか舞踏のような表現があった)けど、
あまり効果的ではありませんでした。
 大道具も立派なものを用意したのに使え切れていない。和装の衣裳も今ひとつ。
舞台面に座るのなら座布団があった方がよかったでしょう。
 台本のギャグはまったく必要ないものでした。
顧問の教員を自らいじるのは、まったく面白くありません。
 もう少し台本の書き方に関して理解しないといけないと思います。
書き続ければ書けるようになるかどうかは、個人の問題です。
 
星野高校『となりのGods・・・・!』作:星野高校演劇部
 生徒創作なのか顧問創作なのか(一応共作と言うことになっている?)。
どちらにしても説得力のない物語でした。
誰かそのことに気づかなかったのでしょうか。
 見習いの8人の神が、人間世界に2週間使わされるという話です。
交換留学生の高校生として日本の高校にやってくる。
そこで何かのイベントの地球環境に関する出し物を作り上げる
という作品だったのだと思います。この作品も途中で気を失いました。
 この物語における”神”とはどういう存在なのか、
もっと説明が必要だと思います。
見習いの神が、人間と交わることで本当の神になれるの?
と、観客は思うのではないでしょうか。
 オープニング、8人の神の紹介から始まりました。
私には、魅力的に見えるキャラクターはいませんでした。
いつもの様に衣裳に工夫してるけど、その努力がどれほど生きているのか、
たぶんそれを判断する演出がいないのだろうと思いました。
統一感と個性の発揮は難しい案配です。
8人じゃなくてもっと少なければ楽になるのに。
 高校生の教室に神々が登場するシーン。
教室の棚から8人の神が出てきても、
その事実に誰も異をとなえないのはおかしいでしょう?
それどころかすぐに親しくなってしまうってのは、私にはあり得ないことです。
もしかして神の力で幻惑したから?
 芝居の最中に、教室であることを説明するための掲示物がどんどん落下しました。
それだけで観ている方は興ざめです。
両面テープではないて、もっと方法はなかったのでしょうか。
 部員が多すぎて、その部員をどう使えばいいのか判らないというか、
困っているのだと思います。
今回、役者は17人でしたが、それをもっと減らすとか、
15人のクラスに見習いの神が1人やってくるとするとかすれば、
もう少し見せられる芝居になったのではないでしょか。
 役者に力があって、元気が良くてもったいないというのが一番の印象です。
役者が生きる台本と役者が生きる演出があればもっともっと素晴らしい作品ができるのに。
でも70人を超える部員が納得して活動するのはとても難しいのだと思います。
私なら20人でも多すぎです。

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by kawagoenishi | 2018-09-15 20:23 | 演劇 | Comments(0)

元?高校の演劇部の顧問のほぼ日記です。